ニキビ治療[保険診療]
Insurance-Covered Acne Treatment 当院のニキビ治療(保険診療)

ニキビは若年層だけの問題ではなく、大人になってからも継続する皮膚トラブルのひとつです。
特に日常生活やストレス、睡眠不足、食生活などが影響するニキビは、正しい診断と保険診療の適切な組み合わせで改善が見込めます。
当院では、保険適用の治療薬を中心に、ニキビのタイプ別・原因別に最適な治療プランを組み立て、炎症の抑制とニキビ跡の予防・改善を同時に目指します。
この記事では、ニキビの薬を含む保険診療の実際、治療の流れ、費用の目安、そして患者さんの疑問にお答えします。
Basic Policy for Insurance-Covered Acne Treatment 保険診療でのニキビ治療の
基本方針
当院のニキビ治療は、保険適用範囲内で、
ニキビの炎症を抑えつつ、
ニキビができにくい肌をつくるための長期的な肌質改善を図る方針を基本とし、
外用薬を組み合わせて検討します。
Acne Treatment at Fujita Dermatology Clinic 藤田皮膚科医院での
ニキビ治療
ニキビの治療には、大きく分けて 「塗り薬」 と 「飲み薬」 の2タイプがあります。
さらに、それぞれのタイプの中でも 2つずつの代表的な選択肢 があります。
日本皮膚科学会のガイドラインでは、まず塗り薬(外用薬)を中心に始めることが推奨されています。
ただし、膿をもった赤ニキビが多い場合や、広がっている場合には、飲み薬(内服薬)を併用して治療します。
| 塗り薬 | 飲み薬 |
|---|---|
| ① 毛穴のつまりを防ぐ薬 (ピーリング作用) |
③ 細菌・炎症を抑える抗生物質 (内服抗菌薬) |
| ② 細菌(アクネ桿菌)の増殖を抑える薬 (抗菌外用薬) |
④ 体質改善を目的とした漢方薬 (体質改善・再発予防) |
これらを症状の程度やお肌の状態に合わせて組み合わせていくことが、ニキビ治療の基本です。
Acne Treatment Medications ニキビの治療薬について
① 毛穴のつまりを防ぐ塗り薬・・・《効果は高いが、赤み・ヒリヒリが出やすい》
代表的なお薬には、ディフェリン®・エピデュオ®・デュアック®・ベピオ®(ゲル・ウォッシュゲル・ローションなど)があります。
これらはいずれも「毛穴の角質をやわらかくして詰まりを防ぐ」ピーリング作用のある薬です。夜寝る前に顔全体に塗っていただきます。
お薬に慣れるまでの2週間ほどは、赤み・ひりつき・カサカサといった症状が出ることがあります。
これは肌の表面が生まれ変わる過程で起こる一時的な反応で、多くの場合は徐々に落ち着きます。

デュアック®配合ゲル、薬の塗り方とポイント
デュアック®配合ゲルは、ニキビの原因菌を抑え、炎症を鎮めるお薬です。
使い方を誤ると赤みや刺激が出やすくなるため、以下のように丁寧に塗っていきましょう。
- 洗顔後、清潔な手で行います。泡でやさしく洗い、タオルで軽く押さえるように水分を拭き取ります。
- 最初は“点置き”からスタート。ニキビのあるところに、少量を点々と置くように塗ります。
- 赤くならず、カサカサしない場合は少し広げてOK。赤み・ヒリヒリがなければ、ユニット(例:両頬や額など)ごとに範囲を少しずつ広げて塗っていきましょう。
- ヒリヒリする場合は保湿剤を併用します。保湿剤を前後どちらかに塗ることで、刺激や乾燥を防ぐことができます。必要に応じて、医師が保湿剤を一緒に処方します。
期待される効果(アダパレン/ディフェリン®など)
- 毛穴の詰まり(面皰形成)を改善する「レチノイド様作用」
- 白ニキビ・黒ニキビの初期に有効
- 継続使用で“できにくい肌”へ導く
- 日本皮膚科学会ガイドラインで第一選択薬
期待される効果(過酸化ベンゾイル/ベピオ®など)
- アクネ菌を殺菌+角質をやわらかくするピーリング作用
- 白ニキビから赤ニキビまで対応
- 耐性菌ができにくく、長期使用も安心
② 細菌(アクネ桿菌)を抑える塗り薬・・・《効果はまずまず。副作用は出にくい》
ダラシン(クリンダマイシン)<ゲル・ローション>、アクアチム(ナジフロキサシン)<軟膏・ローション>、ゼビアックス(オゼノキサシン)<クリーム・ローション>の3種類があります。1日2回(ゼビアックスは1日1回)、洗顔のあとに炎症のあるところ(赤ニキビ)に塗っていただきます。
①の毛穴のつまりを防ぐ塗り薬(ピーリング剤)を塗ってから、赤い部分に1日1~2回②を塗って下さい。

①が使いにくい人は、②だけでも大丈夫です。
耐性(細菌に薬が効かなくなる)ができないよう、一定期間で処方は変更していきます。
期待される効果(外用抗菌薬/クリンダマイシンゲルなど)
- アクネ菌の増殖を抑制+炎症を鎮める
- 耐性菌のリスクがあるため、単剤使用は非推奨
- 通常は過酸化ベンゾイル等との併用が基本
③ 細菌・炎症を抑える飲み薬(抗生物質)・・・《膿を持つニキビに有効、消化器症状にリスクあり》
膿をもったニキビや炎症が強い場合には、抗生物質の内服を併用します。
赤にきびの炎症が強い方は日本皮膚科学会が作成したニキビ治療のガイドラインで推奨度の高い抗生剤を飲んでいただくことが多いです。
テトラサイクリン系の薬(ミノマイシン、ビブラマイシンなど)がよく効きます。
また、皮膚の性質や炎症の深さによって、何種類かの漢方薬も必要に応じて飲んでいただくことがあります。
期待される効果と副作用
これらの薬は、ニキビの原因菌を抑える効果が高く、赤みや腫れを改善します。
一方で、胃のムカつき・下痢などの消化器症状が出ることがあります。
副作用が出た場合は早めにご相談ください。
④ 漢方薬・・・《体質改善効果あり、飲みにくさに難点》
抗生剤が合わない方、または副作用が気になる方には、漢方薬も選択肢の一つです。
体質や炎症の深さに応じて、数種類の漢方を使い分けます。
効果はマイルドですが、副作用も少なく、長く続けやすい治療です。
唯一の難点は、少し「ザラザラして飲みにくい、苦い」ことかもしれません。
女性のニキビについて

月経前にニキビが増える方が多く、またピルを服用している方の多くでニキビが改善していることから、エストロジェンの低下やプロゲステロンの増加がニキビの悪化にかかわっているようです。漢方薬を内服していただくこともありますが、まずはストレスケアや休息を心がけてください。
男性のニキビについて

ニキビに似た病気で毛そうというものがあります。髭の生えている部分にだけできるニキビのように見えるものです。ニキビと異なる点は、原因になる菌がニキビ菌ではなく化膿菌の黄色ブドウ球菌などである点で、抗生物質の飲み薬が必要になることが多いものです。
髭剃りをすることで悪くなるので、可能な範囲で髭剃りを減らしましょう。
また重症の場合には、髭の脱毛によって改善がみられることがあります。
